発熱後1時間で検査可能なインフルエンザ迅速検査
2019-01-25 14:21
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『昨年出たインフルエンザの新しいお薬ゾフルーザと当院での迅速検査について』対象は10kg以上の方です。現在は錠剤のみですので錠剤を飲むことができる方限定です。従来のインフルエンザ薬と異なる点は、インフルエンザのmRNAというインフルエンザウイルスそのものの増殖をとめる作用があります。したがって、従来の薬に比べてウイルスの排泄期間が優位に短くなっています。平熱になる速さは今までの薬と統計学的には、あまり変わりありません。またここが大切ですが、学校などを休む期間は、発熱の翌日から数えて5日間は従来の薬と同じです。このお薬に関しては、耐性ウイルスが出やすいのではという理由から新型インフルエンザウイルスが世界流行した場合に備えて安易な使用を避けるべきだという意見もあります。このお薬は、効果が高いために『先駆け申請』(とにかく市販してその後データを集積して効果を見る)という制度を使って市販されることになった初めての薬です。したがって日本小児科学会でも、推奨するかどうかデータが十分でないので『検討中』という意見です。当院では、いまのところ他のインフルエンザ薬と同じでメリットデメリットをお話した上で患者様が希望すれば処方します。また、予防のためにはマスク、うがい手洗いが大切なことは言うまでもありません。当院では『発熱後1時間で検査できる機器』を用意しております。当院の方針としては、インフルエンザ検査をして陽性の場合には、ゾフルーザも含めてインフルエンザ薬を処方いたします。もし薬の副作用などが心配で薬の服用をされない場合には、無理に処方はいたしません。薬を飲まない場合にも検査を希望される場合には迅速検査を行いますが、検査もいやな方は臨床症状からインフルエンザ様疾患と診断することもあります。いずれにしても、インフルエンザにかかった場合には十分な休息と、OS-1などで糖分と塩分と水分補給(OS-1が最適)を十分行ってください。水・お茶はまったくカロリーがありませんので、食欲がまったくない場合や母乳やミルクも吐いてまったく飲めない場合にはOS-1(赤ちゃんでも薄める必要はありません)を少量ずつ頻回に飲ませるほうがベターです。少量頻回ならどれだけ飲んでもかまいません。糖分の吸収には塩分が必要なのでポカリスエットやりんごジュースなら、味噌汁の上澄みと交互に飲んでもいいですし、自宅で経口補水液をつくる場合には以下のようにします。水1リットルに、砂糖大さじ大盛り4杯半、お塩小さじ半分、レモン汁(濃縮レモン汁でもレモンを絞ってもいいです)をすっぱくなるまで入れると完成です! 余談ですが、新型インフルエンザウイルスの世界流行に対しては、エボラ出血熱にも効果があるとされるアビガンという薬が、日本では製造承認がされ厚生労働大臣の認可があれば製造することができます。
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